こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
老後においても、出来る限り他人の力を借りず、自身で活動したいと思いますよね。
今回のブログでは、骨の健康について考えてみようと思います。
骨の成分は無機質と有機質の2つに大別され、これが適切なバランスで結合することで強度と弾力性が保たれています。
骨65%は無機質で構成されます。ハイドロキシアパタイトは骨の主成分であり、骨密度と関連するミネラルで体内のカルシウムの99%が骨に貯蔵されています。リンはカルシウムと結合して骨の結晶構造を作ります。
この無機質は鉄筋コンクリートにも例えられ、鉄筋が有機質のコラーゲン、コンクリートが無機質のハイドロキシアパタイトとなります。
35%は有機質で構成され、そのうち90%を占めるたんぱく質がコラーゲンとなります。コラーゲン繊維が骨の内部に網目状の骨組みを作り、その隙間に無機質が沈着することで、骨に柔軟性と強度を与えいます。コラーゲンが不足するともろく、骨折しやすくなってしまいます。
骨に必要な栄養素について、小腸からのカルシウムの吸収を助け、血液中のカルシウム濃度を調節するビタミンDがあります。
また、カルシウムを骨に定着させる働きがあるビタミンK、タンパク質は骨の土台となるコラーゲンの材料、マグネシウムは骨の形成を助け、カルシウムの量を調節しています。
リモデリングとは骨の新陳代謝のことで、破骨細胞は古い骨を溶かして吸収、骨芽細胞は新しい骨を形成する機能があります。
このプロセスにより常に新しく生まれ変わり、強度を維持していますが、加齢や栄養不足、運動不足によってバランスが崩れると骨を溶かす働きが優位になり、骨密度が低下し骨粗しょう症につながります。
※写真はイメージです。

骨粗しょう症の進行過程は骨のリモデリングのバランスが崩壊してことにより起こります。
・男女ともに20~30歳代で骨量はピークに達しますが、高齢になると骨の細胞が老化し、骨形成のスピードが低下。
・女性の場合は骨吸収を抑制する働きがあるエストロゲンが減少し、骨を壊す働きが活発になり骨密度が低下。
・骨の材料となるカルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の形成を促すビタミンK、タンパク質が不足すると新しい骨が十分に作られなくなる。
・骨は重力や運動による不可により強くなるのですが、運動不足により骨への刺激が減り、骨形成が促されにくくなる。
次にリモデリングのバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回る状態が続くと骨密度の低下し、コラーゲンなどの有機質の構造も劣化することで、骨全体の強度が失われることになります。
骨の老化は気付かないうちに進行しているのかもしれません。早いうちに対策をしておくことが必要と改めて感じますね。
