こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
物事を覚えるのに苦労をしていませんか。
今回のブログでは、記憶がどのように失われていくのかを考えてみようと思います。
記憶時間の変化を表したものとしてエビングハウスの忘却曲線があります。
エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提供した人間の記憶が時間とともにどのように変化していくかを示したもので、無意味な音節を繰り返し学習し、時間の経過とともにどれくらい記憶が保持されるかを調べたものです。
※写真はイメージです。

覚えたことをすぐに忘れるのではなく、時間の経過とともに徐々に記憶が薄れるのですが、最初の数日は記憶の減退が大きくその後は緩やかになるという特徴があります。
忘れる原因としては、新しい情報が古い情報を妨害し、似たような情報が混同することで、記憶が曖昧になる干渉、記憶の痕跡が時間の経過とともに徐々に消えていく消退、情報を脳に適切に符号化できていない場合、記憶が定着しにくくなる符号化の失敗があります。
忘却曲線は学習や記憶のメカニズムを理解し、より効果的な学習方法を開発するために役立ち、初期の復習が重要です。学習直後、1日後、1週間後などに適切なタイミングで復習を行うことで、長期的な記憶の定着を促すことができます。
また一度に大量の情報を詰め込むのではなく、短い時間で何度も繰り返して学習する分散学習、単に情報を暗記するのではなく、問題を解き、説明するなど、能動的な学習も記憶の定着につながります。
再学習による節約とは一度忘れたものを再度学習する際に、最初の学習よりも短い時間で覚えられることで、一度学習したことは、完全に失われるのではなく、痕跡として残っていることを示しています。
系列反応時間とは複数の刺激を連続して提示し、反応時間を測定して記憶の連想過程を調べたもので、ある刺激が次の刺激の早期を促進、妨害することが明らかになっています。
学習を繰り返すことで記憶の定着がより強固になることを示し、現在の教育現場でも反復学習を重要視されることとなっています。
無意味音節とは記憶の研究に言いのない音節を頻繁に使用すると、意味を持つ単語に比べて個人的な経験や感情が介入しにくく、記憶のメカニズムを純粋に研究するためでもあります。
また、ジェンキンスとダレンバックは睡眠が記憶に与える影響について実験を行い、被験者に単語リストを覚えさせ、その後、睡眠をとる人、起きている人とを比較し、記憶の保持の違いについて調べました。
同一のリストを覚えさせた睡眠グループ、覚醒グループに分かれ一定時間後に同じ単語リストの記憶テストを行うと、睡眠グループのほうが、覚醒グループに比べ記憶の保持率が高い結果になっています。
この結果から睡眠は脳の機能を回復させ、記憶の定着を促進、学習した情報が長期記憶に移行し、統合されるプロセスが活発に行われること、睡眠中に不要な情報が整理され、記憶が効率化される可能性もあるとされました。
記憶、物忘れ、睡眠等、調べてみると奥が深く難しいものですね。能力を発揮するためにも、更に効率的に覚えられるといいですね。
