こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
サービス管理責任者について、どのような役割を持っているか考えたことはありますか。
今回のブログでは、サービス管理責任者について調べてみました。
サービス管理責任者の役割
・サービス提供に関する計画、実施、評価のサイクルを構築し、運営する。
・サービス提供手順書や個別支援計画書などの文書を作成・管理する。
・サービスの質の向上のための取り組みを推進する。
・苦情処理や事故対応を行う。
また、利用者の医師と選択を尊重し、利用者自身が主体的に生活を営むことが出来るように以下の事項を担当します。
・利用者の意向やニーズを把握する。
・個別支援計画書を作成し、定期的に見直しを行う。
・利用者や家族への情報提供や相談対応を行う。
・関係機関との連携・協働を推進する。
質の高いサービスが提供できるようにするためには
・研修や勉強会などを開催し、知識やスキルの向上を支援する。
・スーパーバイズや個別指導を行い、サービス提供の質を管理する。
・労働環境の整備やキャリア支援を行う。
事業所が適切に運営される為に担当することは、・予算管理や人員配置、法令順守やリスク管理を行うことに加え、事業運営に関する会議や研修に参加することも必要になってきます。
また、利用者にとってより良い支援を提供するために、市町村、医療機関、教育機関と連携し、情報共有や共同支援を行い、地域の障害福祉サービス事業者等とネットワークを構築することも必要になってきます。
個人情報保護法などの法令を遵守し、情報セキュリティ対策を講じるなど、利用者に関する情報やサービス提供に関する記録を適切に管理しなければなりません。
サービス管理責任者が苦労することは、多岐にわたる業務を担当しており、時間的な制約の中でサービス提供に関する計画、実施、評価、文書作成、管理など多くのタスクをこなす必要があることが挙げられます。
サービス管理責任者の資格を取得するためには、以下のいずれかが必要です。
・相談支援業務：5年以上
・直接支援業務：8年以上
・国家資格業務：3年以上（うち3年以上は相談支援または直接支援業務）
また、サービス管理責任者基礎研修（60時間）とサービス管理責任者実践研修（140時間）の研修も必要になってきます。
※写真はイメージです。
サービス管理責任者に適した人
・利用者に対して質の高いサービスを提供する責任を負うために、責任感が強い人。
・利用者、職員、関係機関など、様々な人と円滑なコミュニケーションをとる必要があるので、コミュニケーション能力が高いこと。
・職員を指導、育成し、チームをまとめる必要があるので、リーダーシップがあること。
・事業所の運営管理を行う必要があるので、マネジメント能力があること。
・障害福祉に関する専門知識を持っていること。
・業務量が多く、責任が重いため、忍耐力があること。
・常に知識やスキルを向上させる向上心を持っていること。
・利用者や職員の立場やニーズを理解し、寄り添う気持ちを持っていること。
・状況に合わせて柔軟に対応できること。
・責任の重さに伴うストレスに耐えられること。
その為には自分の強みや弱みを理解し、必要なスキルを補う努力をすることが必要です。
近年はサービス管理責任者の不足が深刻化しており、厚生労働省の調査によると、2022年度におけるサービス管理責任者の充足率は83.3%であり、全国平均であり、16.7%の事業所ではサービス管理責任者が不足している状況です。
不足する背景としては、高齢化による離職、新規事業所の開設、労働環境の悪さ、給与の低さ、キャリアパスの不明確さ、必要な知識やスキルの習得の難しさが等が挙げられます。
不足することによる影響
サービスの質の低下としては、職員の負担の増加、事業所の運営への支障、利用者の不安や不満の増加が挙げられます。
サービス管理責任者の不足を解決するためには、サービス管理責任者不足を解決し、質の高い障害福祉サービスを提供できる環境を整備していくことが重要です。
サービス管理責任者の処遇改善としては、労働環境の改善、キャリアパスの明確化、必要な知識はスキルの習得を支援する体制の整備、若手人材の育成、社会全体の意識改革が必要になってきます。
サービス管理責任者の不足が少しでも解消され、障害福祉に関する業務が少しでも円滑に進められるといいですね。
