こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
毎日、健康を意識した食生活を心掛けていますか?
今回のブログでは、野菜ジュースが健康に与える影響ついてお伝えします。
野菜ジュースは手軽に野菜を摂取できる便利な食品として、健康志向の消費者から人気がありますね。
野菜に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれておりますので、食事で野菜を十分に摂取出来ない場合、健康を維持するのに有効な手段となります。
一方、野菜ジュースには生野菜に含まれる硝酸態窒素が含まれております。硝酸態窒素は野菜の成長に必要な栄養素ですが、体内で亜硝酸塩に変化すると健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
亜硝酸塩は赤血球のヘモグロビンと結合して、酸素を運ぶ能力を低下させるメトヘモグロビンを生成し、増加する事により、頭痛、めまい、呼吸困難や腸内細菌によって発がん性物質のニトロソアミンに変化する事もあります。
日本で水道水の硝酸態窒素の基準値は、1L当たり10mg以下と定められておりますが、野菜ジュースの硝酸態窒素は定められておりません。
含有量は原料となる野菜の種類や栽培方法にもよりますが、葉物野菜は根野菜よりも多く含まれ、また、窒素肥料が多い栽培方法では、硝酸態窒素の含有率が高くなる傾向があります。
※写真はイメージです。
その他、野菜ジュースに含まれているシュウ酸は、植物の細胞壁に存在する自然由来の成分で、苦みや渋みを持つ特徴があります。
シュウ酸は尿の中で結晶化し、尿管や膀胱などの尿路に結石が詰まり、激しい痛みや血尿などの症状を引き起こす、尿路結石の原因、カルシウムや鉄分と結合して吸収を阻害し、骨粗しょう症や貧血などのリスクを高める可能性があります。
シュウ酸はほうれん草、セロリ、ブロッコリーなどの葉物野菜やイチゴ、レモンなどに多く含まれています。
多くのメーカーでは野菜ジュースの加熱処理を行い、硝酸態窒素やシュウ酸の含有率を低減させていますが、過剰摂取には注意しなければいけません。
野菜ジュースには砂糖や果糖が添加されているものがあり、糖分の過剰摂取は肥満、糖尿病、虫歯などのリスクを高める原因にもなります。
食物繊維には腸内環境を整え、血糖値や上昇を抑える、コレステロールの値を下げる働きがありますが、食物繊維が取り除かれているので、便秘や動脈硬化などのリスクを高める事もあります。
多くの野菜ジュースは製造工程で加熱や、濃縮などの処理が行われるので、野菜に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素が減少されており、摂取による悪影響もありますので、糖尿病や肥満、尿路結石、貧血などの持病がある人は医師、栄養管理士に相談してから摂取する工夫が必要です。
野菜ジュースの摂取による健康への影響は十分に解明されておりませんが、様々な野菜のジュースを組み合わせる、生野菜を摂食的に摂取する等、工夫しながら野菜を摂る事が必要ですね。