こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
人のメンタルはとても繊細に出来ていますよね。
今回のブログでは、ピグマリオン効果とゴーレム効果について考えてみようと思います。
ピグマリオン効果とは他者からの期待が本人のパフォーマンスを向上させる現象です。
期待する側の行動変化が鍵となりローゼンタールの研究以降、教育心理学では、四要因理論として整理されています。
教師が生徒に高い期待を持つと雰囲気が変わり、無意識のうちにその生徒に対して暖かく、支持的な態度で接するようになります。
次はフィードバックとその質が変わり、期待されている生徒には間違えたとき、丁寧な指摘や励ましを与えられやすくなります。
教える内容の量、難易度も変わり、期待されている生徒は多くの学習機会が与えられ、質問に答えるチャンスやじっくり考える時間が多く与えられる傾向になります。
教師自身は自覚がないまま期待が具体的な行動の違いとして現れ、生徒の実際の成長につながるものです。
生徒側としては大人からの信頼や丁寧なかかわりを受けることで自己効力感が高まり、モチベーションや努力の持続につながる連鎖も働く事となります。
期待や信念が現実を変えるという認知と行動、生理反応の結びつきの強さが関係しています。
ローゼンタール効果とはピグマリオン効果の元となっている理論で、実験者や観察者がこういう結果が出るはずだという仮説を持っていると、無意識のうちにデータの読み取り方や被験者への接し方が偏り、仮説通りの結果が出やすくなってしまう事です。
※写真はイメージです。

ゴーレム効果とは他者から低い期待をかけられた人が、その期待通りに実際のパフォーマンスを低下させてしまう現象です。
ゴーレムはユダヤ教の伝承に登場する粘土から作られた人形が命を吹き込まれて動き出すという存在で、本来は人の手で作られた不完全な生き物というニュアンスがあります。
そこから周囲の扱いによって、本来の能力以下の存在にされてしまうという意味が含まれています。
四要因の逆回転となり、低い期待を持つ指導者は無意識のうちにその人に対して冷淡な雰囲気で接し、間違いを厳しく指摘するだけで励ましのフィードバックも与えず、簡単な課題ばかりを与えて成長の機会を制限する事です。
それにより発言や挑戦のチャンスが少なくなり、受け取る側もこの扱いを察知し、自分は期待されていない、どうせできないと自己評価の低下を起こし、意欲や努力の量が落ち、成績や成果がさらに悪化するという悪循環となります。
ゴーレム効果を防ぐには、期待をかける側が無意識にバイアスをかけていないかを定期的に振り返ることが重要です。
評価基準を明文化することや特定の人だけでなく、全員に同じ量のフィードバックや発言の機会を意識的に配分することも大切です。
期待によって実際の成長が変わることは不思議に感じますね。日常生活においても気を付けなければなりません。
