こんにちは。就労移行支援事業所Re:cafeです。
欲求についていろいろな見方があるかと思います。
今回のブログでは内発的欲求、外発的欲求について考えてみようと思います。
行動の裏側には欲求や動機が存在していますが、その動機がどこから来るのかを考えると内発的欲求と外発的欲求に分けられます。
内発的欲求とは内側から湧き出てくる欲求で知りたい、楽しい、やりがいを感じるからという理由で行動を起こす状態のことです。
夢中になって物事を行う、何時間も趣味に時間をかけていた、新しいことがとても楽しいということは内発的欲求になります。
これは行動そのものが目的であり、この瞬間に意味や喜びを感じていることが動力源になっています。
この欲求の中心となるのが好奇心、探求心、使命感、没入感などであり外部からコントロールしにくいのですが、一度火がつくと強く、長続きするのが特徴です。
やりたいことに取り組んでいるときに失敗しても挑戦しようとする気持ちになれるのは内発的欲求が関係しています。
※写真はイメージです。

一方外発的欲求とは外部の環境や他者からの刺激によって生まれる欲求のことで、報酬が得られる、罰を避けたい、ほめられたいという理由で行動する状態です。
たとえばお金をもらえる、賞を取れる、他者から認められるというように利益を得るために行動するプラスの報酬を求める欲求。
一方怒られたくない、恥をかきたくない、罰を受けたくないという恐れから行動するマイナスを回避する欲求があります。
外発的欲求には即効性があり、報酬や罰などの明確な条件があるため、短期間で行動を引き起こすために有効となりますが、その報酬や罰がなくなったときに行動の動機も消えてしまうという弱点もあります。
元々内発的に楽しんでいた活動に対して外部から報酬を与えると、逆にその活動への興味や意欲が下がってしまう現象をアンダーマイニング効果といいます。
その実験としては絵がうまく描けたら賞状をあげると約束し、もう一方のグループには、何も与えずに自由に描かせたとき、賞状を与えていたグループの子どもは絵を描く時間が短くなっています。
これは報酬を与えることでお金や賞のために描いているという認識が生まれ、楽しいから描くという純粋な動機が書き換えられてしまいます。
これは外発的欲求が内発的欲求を上書きしてしまうことで、教育、職場においても重要な考え方となります。
自己決定理論では内発と外発を良い、悪いで分けるのではなく、もっと細かくとらえています。
外発的動機であっても自分がそれを選んでいるかという感覚で質が大きく変わるもので、この仕事は義務感でやっているという状態よりも、社会的意義があるからやっていると感じられる状態の方が、主体的で持続力があります。
また、有能でありたい、自律していたい、他者とつながりたいという心理的欲求があり、この三つが満たされる環境では、外発的な動機でも内発的なものへと変化しやすくなります。
逆に強制、監視、過度なプレッシャーがある環境では内発的欲求は生まれにくくなります。
最終的には報酬ではなく自分からやろうとする気持ちが大切です。その仕組みを理解することで、継続できる力を身に付けたいものです。
